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 和田先生の話は単純明快であった。

 詳しくはご自身でご覧いただけばよいがおっしゃっている内容を私流にまとめると以下のとおりである。
①受験で毎年(センターや各大学で)出題されるのは実は(ほぼ)同じ問題(のローテーション)である
②ということは、過去に出題された問題を(一通り)暗記しておけば今年出題される問題も(そのまま)その中に含まれている
③よって、そういう問題集を(解かずに)(問題と解答を)(理由付きで)丸暗記すれば受験英語など恐るるに足りない
というものであった。

 「問題集を解かずに記憶していく」というのは、今では珍しくないが、当時としては非常に斬新であった。
 言ってみれば食事をすべてミキサーにかけてそれを飲む、というくらいに奇異な意見に思えた。ただ、その根拠はなるほど、と納得せざるを得なかった。何せその方法を自身が実験して東大理Ⅲに現役合格しているのである。華岡青洲の妻みたいなものだ。それに何より私には氏の意見への反証を用意する時間的余裕もなかった。

 使うテキストは桐原の「英語頻出問題総演習」、すなわち「即戦ゼミ」である。当時この本は出版されたばかりであったが、氏は「旺文社の英文標準問題精講の海賊版だが、よくできている」とご推奨であった。

 この「即戦ゼミ」を4カ月でどうやって覚えるか、一応計画を立てた。
 英語については自分の記憶力に全く信用が置けなかったので、とりあえず5段構えで覚えようと思った。つまり、1回目は1ヶ月かけて一通りを覚え、2回目は20日かけて忘れているところをさらい、3回目は2週間でそれでも覚えられないところを、といった要領で質で劣る記憶を回数で補おうとしたのである。

 もちろん、英語の対策がそれだけで足りるわけがない。同じようなやり方で、「試験に出る英単語」「試験に出る英熟語」を同時に進め、一段落がついたところで当時の受験生のバイブル「英文解釈教室」を投入、同じ要領で3回ほど繰り返した後で、「長文読解教室」、さらに最後には当時KKベストセラーズから出ていた「試験時間に勝つ! パーフェクト英文解釈 ― 長文問題のスピ-ド速解法」というテキストを2回ほど繰り返したところで、時間切れとなった。

 結局、模試も受けていないし、赤本も解いていない。というより、受けられなかったし、解けなかった。勉強を始めた時期が遅すぎたので、受験生が受ける模試はもう店じまいしており、また、赤本は悪い結果を想像すると怖すぎて最後まで開けなかった。今から考えれば、模試や赤本といった受験ツールを利用せずに受験対策を行うという愚かの極みのような対策であった。駅に行ってみると終電がもう出ていたので、コンパス片手に徒歩で目的地を目指さざるを得なかったのである。

 結果はどうだったか。

 早稲田には落ちたが、それ以外に受けた大学は全て受かった。落ちた早稲田も得意の日本史が撃沈したせいで、英語はむしろ易しかった。和田先生の方法は間違ってなかったわけである。

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 よく予備校や塾の広告で「3ヶ月で偏差値が35から65へ」といったのを見かけるが、私は誇大広告だとは思わない。私もまさにそうであったし、しかも独学であった。もっとも30もアップする偏差値などは初めがよほど低かったということだが…。

 正しい方法と最低限の能力、そして何より「信じる力」があれば、偏差値30など、上がって当たり前、上がらなければうそだと思う。
 
 …と、そんな苦労をして身につけた英語に関する知識であったが、大学に入って1年遊んでいる内に風の前の塵、きれいさっぱりなくなってしまった。現在は元の偏差値程度の英語力である。

 よい子のみんな、4カ月で身につけた知識は放っておくと4カ月でなくなるんだよ、みんなも気をつけようね。めでたし、めでたし…

 と、昔話風のオチがついたところで、本日はこれまで。
 御退屈様でした。

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