私がリンデンに入塾したのは高１の夏でした。中学校までで勉強する習慣が身についていないまま高校に入学し勉強より部活動に力を入れる日々が続いていました。このままでは小さい頃からの医師になるという夢を叶えられないと思い、兄からの紹介で入塾しました。
 静かで、快適な自習室はすぐに私にとって欠かせない場所となりました。夏休みの終わりに入塾し、それまでにないほど勉強に集中できるようになり、悪い時には３桁の順位を取ったこともありましたが、夏休み明けのテストで初めて１桁の順位にまで成績を上げることができました。やればできると実感しそれからは部活をし、塾に行き、22時まで勉強をするというメリハリのついた毎日を過ごせるようになり、安定した成績をとれるようになりました。いつでも自習室に勉強に励む仲間がいたことも、負けず嫌いで人の影響を受けやすい私にとって勉強し続けるモチベーションになりました。
 映像授業が普及する中で、何といっても直接講師の先生方から教わることができること、そして分からないところはすぐに個別指導で解決できること、は本当にありがたかったです。２年の秋ごろには授業でセンター対策を始め、他の人よりも早くセンターの形式や時間配分に慣れたことも私の強みになりました。
 私が合格することができたカギは得意な教科が特になかったことでした。得意な教科があると、その教科ができなかったときのダメージは精神的にも得点的にも大きいはずです。受験は総合力とよく言いますが本当にその通りだと思います。1つの教科に頼りすぎず、総合的対策をしていくことが国公立進学では大切です。
 逆に苦手な科目があってそこを集中的にやっている時は勉強が非常にはかどりました。満遍なくあれもこれもしている時は散漫とした勉強になりがちでした。だから苦手な科目がある人は、むしろやることが決まっていることをありがたく思って的を絞ってその科目に打ち込んでみて下さい。私は最近それしかしてないねと言われるほど一つの教科を始めるとそれ以外は手につきませんでした。勉強のやり方が全てだと思います。自分に合う方法を自分のレベルを知ってくれている先生と相談しながら一刻も早く見つけられたらいいのかなと思います。
 リンデンは私の第２の家でした。不器用で忘れ物ばかりしていましたが、いつも温かく見守って下さったおかげで受験を乗り越えることができました。本当にありがとうございました。