高校入学後、順当に第一志望に合格した私は勉強への意欲を完全に失っていました。校内では下から数えた方が早いような成績でしたが、そんな自分を認められずに成績から目を背けて、毎日を惰性で過ごしていました。そんな時、母が私をみかねて連れてきたのがリンデンバームシューレでした。
 私が入塾したのは1年の冬休みの後ですが、すぐに自分でもわかる変化が現れました。国英の模試の成績が、安定して偏差値65前後を記録するようになったのです。それはひとえに、充実した授業カリキュラムと集中できる自習室のおかげでした。成績に自信を持てるようになったことで早めに大学受験について考えることができるようになった点も良かった点だったと思います。2年の夏頃には私立を第一志望とすることを決め、そこからは文系3教科に重点をおいて勉強するようになりました。
 元々感覚に頼りがちであまり安定しなかった現代文では、三好豊弘先生のご指導が論理的に解答を導く術を習得させてくれました。古文単語でも効率的な授業のおかげで赤本に知らない単語が出てくることはありませんでした。苦手だった古典文法も戸田先生の詳細かつ簡潔な授業のため克服に成功し、最終的に入試ではほぼ満点近い点数を取ることができました。
 そして同志社入試の肝となる英語もリンデンだったからこその成長がありました。文法がちんぷんかんぷんだった私でしたが、伊賀上先生の丁寧な英文解釈指導によりどんな長文でも自然に分解し理解する力も身につけられました。また、英検の授業でもお世話になり3年には準1級を取得し、併願校の共テ利用受験で役立ちました。
 三好絵里先生の学習相談にも、とても助けられました。最後の最後まで受験スケジュールの相談に乗って頂き、自分にとってベストの受験プランを組むことができたと思います。
 私は、受験は一種の通過儀礼だと思っています。どんな学校であれ、自分にとって最善の学校を受験し合格するための努力をすることが何よりも大事だと考えます。自分が納得できる受験を、というのが私のこの先受験を経験する皆さんに伝えたいことです。私はこの3年間において後悔はありません。それはリンデンと共に受験を乗り越えることができたからだと思います。改めて本当に、私を合格に導いてくれた先生方に感謝いたします。

（2023年3月合格）