12月も目前というのに、ポカポカ温かいような妙な天気が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、このブログをすぐに更新するとの決意も束の間、配布パンフレットの作製やら、新規入塾生の対応やら、期末考査対策の準備に実施やらの、もろもろのお仕事の波に呑み込まれてしまい、ただただ流されていくような毎日を過ごしておりました。
ただまぁ、この月曜日に各校の期末考査が本格的にスタート!午後イチから生徒様には囲まれつつも、ブログの更新ができる程度の時間をようやく手にすることができました。というわけで御無沙汰の口上など申し上げたところで本日は「コスト」のお話など。
3月の福島での事故後、「原発は本当にローコストなのか」ということが世間で云われております。つまり、原子力発電は火力発電よりコストが安上がりだと云われてきたがそれは本当か、というお話でございます。
今まで云われていたのは、原油や液化天然ガスを買い続けて燃やし続けなければならない火力発電より、いったん施設さえ作ってしまえば燃料棒をたまに買って交換しさえすればよい原発の方が安いに決まっているという、まぁわかりやすい議論でございました。しかも地球温暖化が議論されるようになった後はCO2を出さないという利点も強調され、なんというか鬼に金棒、「原発の悪口を言うのは文明のなんたるかを知らない未開人だっ!」くらいの勢いでした。
しかし、それはまぁ絶対事故が起こらないという前提つきのお話でありまして、事故が起こった後である今からみると「確かにCO2は出さなかったけどセシウムやストロンチウムは出ちゃった」わけですし、何よりかにより、もはや総額でいくらになるのか誰にもわからない、事故に伴う天文学的な損害賠償を考えれば、決して原発は火力発電より安いなんて言えないんじゃないのか、と云われているわけです。
まぁ、私のような知識も見識もない人間がここでいらないことを申し上げてこれ以上恥をかくことは御免蒙りたいとは思いますが、ことほど左様に何をもって高いとし、安いとするかは難しい問題であります。
これを我々の業界に置き換えて申し上げますと、高校生の皆さんはよく「成績は良くないけど自力で出来るだけ頑張って、最後ダメなら浪人する」なんて気楽におっしゃいますが、県外で浪人すると1年でいくらかかるか。
松山の高校生に人気の駿台京都校、河合塾広島校、そして高松予備校に問い合わせたところ、予備校によって多少の違いはありますが、授業料が年間90~120万円(通常授業+夏季講習+冬季講習)、寮費が110~150万円、トータルで200~270万円ということでした。これに昼食費などの本人に持たせてやる若干の小遣いを足すと、およそ300万円、というところでしょうか。ちなみに、うちの高3全教科コースが年間597,600円ですから、5年間通える勘定です。
1年浪人で300万円。かわいい我が子の将来のために出してやりたい金額ではありますが、なかなかお安くないコストでもあります。
しかし、翻って考えればそもそもなぜ浪人しなければならないのか。それは現役で志望大学に合格できなかったから。
ということは、多少目先のコストが掛かったとしても浪人のリスクを考えれば、塾に通って現役で大学に受かるコースを選ぶ方がトータルコストとしては安い、賢明な選択である。よって不況の今こそ逆に塾に通うべきだ、と私は思うのですが皆様いかがお考えでしょう?
と、最後は少々説教強盗のようになってしまいましたが、どうぞご容赦、本日はこれまで。
御退屈様でした。
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