いよいよ大晦日。2013年も残すところあと1時間を切りました。もういくつ寝なくても明日はお正月でございます。
　皆様にとって2013年はどのような年でしたでしょうか。

　私にとって2013年は、よく言えば出会いと感動にあふれた、ありていに言えば灰神楽の立つ中でコマネズミのように駆けずり回った、1年でした。

　お蔭様で大学受験のための総合塾リンデンバームシューレも開塾5年目。
　過去の優秀な卒業生たち、そして現在の塾生たち、のおかげで松山での知名度も上がり、自然とやる気のある潜在的な能力の高い生徒たちが集まってくれるようになりました。

　そういう生徒たちは入塾直後の「何とかしなければ」と本人も思っているうちに過去の勉強の問題点・改善点を一緒に考え、必要なアドバイスを行うとそれなりに勉強します。すると、成績に若干の変化が現れます。それが面白くなって、日々の課題にもう少し懸命に取り組むようになります。さらに成績が上がります。それを続けているうちに本人にはいつしか、学力を上げるコツ、勉強の勘所といったようなものが見えてきます。そして成績は徐々に安定軌道へ。こういう好循環を目にすると、周囲の生徒もああすればいいのか、と思ってそのテンプレートをなぞりはじめます。いつしか、塾の中はあちらこちらに成功のテンプレートが。あとはそれぞれの生徒が、どのテンプレートを使って、いつから始めるかだけ…
　大雑把に模式化するとこんなところでしょうか。

　もちろん、最初の兆しが表れるのが遅い生徒さんもいます。あるいは安定軌道に乗りかけて調子に乗って、いわゆる中だるみを経験する生徒さんもいらっしゃる。ただし、こと大学受験の勉強に関しては「やってもやっても成績が変わらない」生徒さんには今までお目にかかったことはありません。大学受験の勉強って、センスや才能ではなく、何をどれだけやるか、もっと端的に言えば、記憶すべき内容を長期記憶に変換するために何回繰り返せばよいのかという世界で、繰り返すことのできる根気と時間さえあれば誰でもいわゆる優秀な成績、難関大の合格を獲得できる極めて平等な世界ではないかと思っています。

　少し話が横道にそれてしまいましたが、今年も多くの生徒さん、保護者様と出会いました。
　入会してくれた生徒さんも、エンジンのかかりが早い方、遅い方、結果の派手な方、地味な方、それぞれですが、皆成功への道筋を見つめながら一歩一歩、今日すべき努力を続けています。

　「合格実績を出せる塾」をコンセプトに真正面から「学ぶこと」に取り組んできて本当によかったと思います。いわゆるレジャー的な要素は皆無の塾ですが、それでも生徒は楽しそうです。
　たぶん、それはやり方さえ間違えなければ学ぶこと自体に楽しい要素があるからで、それに気付く手ほどきをできるというのがこの仕事のいわゆる醍醐味だと思います。

　そして、出会いといえば「娘」との出会い。これのおかげでコマネズミになったのですが、この話は前回も書いたのでまたの機会ということで…

　そんなレジャーが皆無のうちの塾にとって、ほとんど唯一の行事が12月に塾生全員でクリスマスケーキを食べる「プレ・クリスマス」です。

　年末の数ある行事の中で参加しないと「さびしい」気持ちになる最大の行事がクリスマスではないでしょうか。街は赤、緑、白に彩られ、プレゼントを抱えて家路に急ぐ人、幸せそうな家族連れ、そして恋人たち…
　そんな中勉強しているといかにも「受験生…」といった感じで、見ているこちらまで悲しい気持ちになってしまいます。

　そこで、そんな受験生に束の間のクリスマス気分を味わってもらおうと始めたこの行事。早いもので今年で5回目です。

　いかがでしょうか。この笑顔。

　普段、楽しみが少ないだけに本当にうれしそうです。

　ただし行事は1時間で終了。生徒たちは静かに自習室に戻って行きました。

　でもね、受験生諸君。君たちの本当のクリスマスプレゼントはサンタさんが3月の配達日指定でもう発送してくれているはずですよ。ちゃんと受け取れるようにあともう少し頑張ってね。

　といったところで本年はこれまで。
　ご退屈様でした。

　本年もご愛読ありがとうございました。
　皆様にとって2014年が幸多き年であることを祈りつつ。