本日はお祭りなのにあいにくの天気ですね。
もっとも人の集まりを避けたい県や市からすれば恵みの雨かもしれませんが…
何をやるにしても時間のかかる現政権もようやくマスクを外す時期の検討に入ったとか。もういい加減欧米並みの規制で日常生活を送りたいと思う今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんな話をしていると、これだけで丸々1回分を消費しそうなので本題に移ります。
読書により得られるものはあまりにも多くて簡単に書けるわけなどないのですが、本稿の趣旨に絞って申し上げると、語彙収納の分類棚を頭の中に据えることができます。それが漢字の理解です。ある程度以上の量を読んでいくと漢字には複数の音や意味があり、そこに規則性と不規則性があることがわかってきます。
例えば、同じ「経」を使った語句でも経済と経典では音が違う。呉音と漢音の違いなど学校で習ってなくても少なくとも2つの読み方があることが理解できます。
そして、音が違うけれども意味の共通性があることもおぼろげにわかってきます。例えば「経」は糸でつなぐというイメージです。世の中のバラバラの事象をお金という糸でつなぐ「経済」、竹簡に書かれた仏様の教えを糸でつないだ「経典」。つまり部首の意味が見えてきます。かねへんは金属のこと、うおへんは魚介の名前、といったレベルの非常に単純な理解ですが。
さらに音も部首も違うけれど、旁(つくり)が共通していると意味のつながりがあることもわかり始めます。例えば「青」を使った字である晴、清、静、情、精。漢字の専門家でないのでエラそうなことは言えませんが、共通するのはblueという意味です。静かに澄み切った青、または青が極限まで澄んだ透明のイメージでつながる気がします。
この音、部首、旁のイメージに沿って新しく仕入れた文字を分類できる、つまり整理棚に収納できることが語彙を増やせる前提条件であり、娯楽としての読書で得られる副産物のうち、かなり大きな一つだろうと思うのです。
ただし、日本語の語彙を増やすにあたっては、さらに大きなアイテムを忘れるわけにはいきません。それが漢字の訓読みなのですが、少し長くなってきました。
続きは次回。
朝晩など随分涼しくなってきました。皆様お風邪など召されぬよう。
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