この時期いつも思いますが、「雨」って皮肉なものですね。
降ってほしいところはカラカラの一方で、もういいというところは家も流れんばかりに降りたおす…まったく思うようにならないものです。
ただ、こればかりは運命随順、愚痴っても仕方がないのですが…。自然の猛威の前で人間の力などは儚いものだと感じさせられます。
まあ、気を取り直して前回の続きを。
日本は物持ちのいい国だと思います。ワンガリ・マータイさんおっしゃるところの「もったいない」精神は現代日本でもしっかり息づいています。
福島の原発などはその象徴でしょう。
当初、30年程度と見込まれていた耐用年数が、まだ使えるからと40年、(今回の事故前には廃炉の話もなかったようですから)事故さえなければ50年、なんだったら100年使ってみようか、みたいな物持ちのよさです。事故前には東電も「今まで事故がなかったから安全、当然これからも事故はない」とおっしゃっておられました。
何かに似てると思えば、憲法の話とそっくりです。
「平和憲法のおかげで70年近く平和が保たれた。当然、この憲法を使い続ける限りこの国は平和だ」
でもねぇ、やっぱり原発とか憲法とかの場合には「もったいない」精神は発揮しちゃまずいと思うのです。
だって、いったん暴走すると誰も手がつけられなくなるんですよ、国家も原発も。しかも被害は甚大、半永久。こういうものは、ほどほどの耐用年数が過ぎれば早目に点検、早目に補修。補修で直らないなら、交換すべきだと思うのですがいかがでしょう。憲法とおじいさんの古時計は区別して考えるべきだと思います。
福島の原発について、東電は事故後「われわれの想定もしていなかったような事態が起きた。強いて言えばわれわれの想像力が足りなかった」てなことをおっしゃっていました。
けど、「全電源喪失」くらいふつう想像せんか?おまえらの想像力ってなんぼほど貧弱なんだ?アメリカの原発なんて年1でその訓練をやってるって、こないだNスぺでやってたぞ、と思ってしまうのです。
40代の男性がいる。10年後おそらく生きているだろうが、そして、とても生きていたいが、死んでいるかもしれない。だから生命保険を掛ける。ごく自然な行為です。縁起が悪いから掛けないというのはとてつもなく楽天的な人でしょう。
2つの国が存在する。10年後おそらく平和は保たれているが、そして、非常に平和を保っていてもらいたいが、戦争になっているかもしれない。だから戦争になった場合の備えもしておく。これを「軍国主義」といえば、頭の中が常夏の人しか安心して暮らせない国になってしまいます。
憲法は「人権編」「統治編」にわかれておりますが、「統治編」は国家の非常時における危機管理マニュアルとしても機能します。この危機管理マニュアルがいい加減だと、福島の原発と同じくいざとなった時に最終最悪の状態まで暴走してしまいます。
引っぱるわけではないのですが、続けて書くと長くなりすぎるので本日はこれまで。
ご退屈様でした。
興味のない方、申し訳ありません。
次回で終わらせますので、もう少しだけご勘弁を。
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